[クラウド] できるだけわかりやすく解説

クラウド

クラウドコンピューティングを総称して「クラウド」と呼んでいます。

クラウドコンピューティングは、インターネット経由で計算資源(サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーク、ソフトウェアなど)を提供するサービスです。
利用者は物理的なハードウェアを購入せず、リモートのサーバーを利用することで、必要なリソースをオンデマンドで利用できます。

検索エンジンで「クラウドとは」を検索してもらえたら、関連文書が山ほど出てきます。全く同じことを書いてもあまり意味がないと思いますので、自分なりの理解をまとめておきます。 少しでも参考になったら幸いです。

クラウドの仕組み

クラウドは、データセンター内の物理サーバー群が仮想化技術によって複数のユーザーに共有されます。これにより、リソースの利用効率が向上し、コストの削減が可能になります。

具体的な話として分かりやすいのは、生活のインフラである「水」や「電気」でしょうか。
「電気」を例としますと、現代の生活のなかではコンセントに刺すだけで電気を使うことができます。 当たり前のことなのですが、発電所から各家庭に電線が引かれていて、電気が全家庭に供給されているので、自由に使うことができます。
「電気」の場合、発電所が電気を供給し、電線から電気が送られ、人々が電気を消費するという構図です。 その対価として、人々は電気を供給する発電所にお金を払っています。

実はクラウドの考え方も同じで、

発電所 = クラウドベンダー(Amazon/Microsoft/Google/Oracleなど)
電線 = ネットワーク
人々 = 利用者

という関係が成り立っています。 では、クラウドベンダーは何を供給しているのかというと、一言で言うなら「サービス」です。

クラウドサービス

身近な例でいうと、私が昔利用していた「はてなブログ」もクラウドサービスの1つです。

どういうことかと言うと、「はてなブログ」の場合、クラウドベンダーとしては「株式会社はてな」となり、「インターネット」を介して、 「ブロガー」が利用者となります。
「株式会社はてな」が提供しているのは「ブログを公開/管理するサービス」です。ブロガーは必要に応じて対価となるお金を払っています。

関係性としては、

発電所 = クラウドベンダー = 株式会社はてな
電線 = ネットワーク = インターネット
人々 = 利用者 = ブロガー

このことが理解できると、少し「クラウド」が身近な存在になるかなと思います。

クラウドの概念そのものは、新しい考え方ではなく、昔からある考え方です。
ただ、昔よりハードウェアの高性能化や低価格化、インターネットの普及などによって、 急速にITインフラが整備された結果、「クラウド」という新しい言葉として定着しています。

クラウドサービスの種類

クラウドのサービスにはどんなものがあるかというと、一般的には3種類に大別されています。

IaaS (Infrastructure as a Service:あいあーす)
PaaS (Platform as a Service:ぱーす)
SaaS (Software as a Service:さーす)

IaaS (Infrastructure as a Service:あいあーす)
サーバそのものを提供するサービスです。 サーバを使うには、当たり前ですがサーバを購入しないといけません。 さらに、サーバを購入する費用だけでなく、サーバの置き場所や古くなった場合の買い替えなど管理するコストも掛かります。 IaaSはそれらの費用をクラウドベンダーが担ってくれるので、利用者は「サーバを利用する」サービスを受けられます。 利用者はサーバの利用代をクラウドベンダーに支払います。


PaaS (Platform as a Service:ぱーす)
OSやデータベースといった基盤を提供するサービスです。 IaaSと似たようなサービスですが、利用者はサーバそのものを意識する必要がありません。


SaaS (Software as a Service:さーす)
一番身近なのはこちらのサービスかと思います。 「はてなブログ」もこちらに該当しますし、他にもAppleの「iCloud」や、Microsoftの「OneDrive」、Googleの「Gmail」や「GoogleDrive」などは いずれもSaaSに該当します。

クラウドのメリット

  • スケーラビリティ: 必要に応じてリソースを簡単に拡張・縮小できる。
  • コスト効率: 使用した分だけ支払うモデルが一般的で、初期投資が不要。
  • 可用性: 高い可用性と災害復旧能力を備えている。
  • 柔軟性: インターネットがあればどこからでもアクセス可能。

まとめ

クラウドの概念はそれほど難しいものではありませんし、正直全く新しい考え方ではありません。

クラウドは、電気のようにコンセントに刺すだけで使えるような手軽さで、色々なサービスを使えることが最大のメリットです。

クラウドコンピューティングは、インターネットを通じて計算資源を提供し、スケーラビリティ、コスト効率、可用性、柔軟性を提供する現代のITインフラの基盤です。
企業や個人がクラウドを利用することで、多くのメリットを享受できるため、今後もその需要は増加し続けると思います。

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